履歴書の職歴欄が足りなくて、手が止まっていませんか?
10社も応募となると、職歴の欄が埋まってしまいますよね。
- 短い会社は書かずに、回数を減らしておこうか。
- でも書かなかったら、あとで分かってしまわないだろうか。
こんな迷いがつい出てきてしまいます。
先にお伝えします。
職歴は省かずに全部書いたうえで、まとめ方を工夫すれば印象は変えられます。
この記事では、
- 転職回数10回以上の履歴書
- 職務経歴書の書き方
- 面接での答え方
を順番にお伝えします。
- 本業:キャリアカウンセラー
- 18年間で1300人以上の転職相談を担当。
- 50代に特化した転職活動の情報を発信。
- ポリシー:「今の経験で何が武器になるのか」を言語化し、失敗リスクを抑えた転職をサポート。
- 趣味:旅行・食べ歩き

転職回数10回以上でも不利じゃない

転職回数が多いこと自体は、50代では珍しくありません。
採用側が本当に気にしているのは、回数とは別のところです。
50代は4回以上が3人に1人
リクルートエージェントの調査によると、
50代では、転職経験3回以上が3割を超えています。
調査名: 転職回数と採用実態の関係
調査機関: 株式会社リクルート(リクルートエージェント)
対象: 正社員として働く全国のビジネスパーソン 18,022名
別の調査でも同じ傾向が出ています。
リクルートの「就業者の転職や価値観等に関する実態調査2022」によると、
50代の転職経験者(973人)の平均転職回数は3.0回。
内訳は、
- 1回が28.1%
- 2回が24.2%
- 3回が18.1%
- 4回以上が29.7%
でした。
50代で4回以上転職している人は、約3人に1人という計算になります。
かなえ年数が長い分、回数が多いのは自然なことです。
回数は足切り条件ではない
転職回数だけで、書類選考の合否が決まるわけではありません。
50代の採用では、これまでの経験やスキルが即戦力になるかが先に見られます。
なぜ転職したのか、各社で何をしてきたのかを説明できれば、回数はそこまで気になりません。
採用側が見るのは定着するか
採用担当者が転職回数を見て心配するのは、「うちの会社もすぐ辞めてしまわないか」という点です。
- 定着リスク:入社してすぐ辞めないか
- 一貫性:キャリアにストーリーがあるか
- 誠実さ:転職理由を正直に説明できるか
この3つを書類と面接で示せれば、10回以上でも十分に評価されます。
転職回数10回以上の履歴書の書き方

職歴が10社を超えると、履歴書の職歴欄には収まりきりません。
省かずに書いたうえで、行数を減らす工夫を4つお伝えします。
職歴は省かずに全部書く
履歴書の職歴は、短い期間で辞めた会社も含めて全部書くのが原則です。
回数を減らして書くと、経歴詐称と受け取られるおそれがあります。
入社後の年金などの手続きで、実際の職歴が分かることもあります。
出典:リクルートエージェント「職歴が多くて履歴書に書ききれない…履歴書の書き方」/doda「履歴書に職歴を書ききれない場合、どこまで書けばいい?」
書ききれない分は職務経歴書へ
履歴書を2枚、3枚と増やす必要はありません。
直近の3社ほどを詳しく書き、それより前はまとめて書きます。
最後の行に「詳細は職務経歴書をご参照ください」と添えれば、全部の職歴は職務経歴書で伝えられます。
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 2016 | 4 | 株式会社〇〇 入社 |
| 2021 | 3 | 一身上の都合により退職 |
| 2021 | 5 | 株式会社△△ 入社(2023年8月 一身上の都合により退職) |
| 2023 | 10 | 株式会社□□ 入社 |
| 現在に至る | ||
| 1998年〜2016年の職歴(7社)は、職務経歴書をご参照ください | ||
| 以上 |
派遣は派遣元ごとにまとめる
派遣の期間は、派遣会社を1社として書けます。
派遣先が3社あっても、派遣元が同じならまとめて書けるので、行数が減ります。
1行に収めるなら、「株式会社〇〇にて派遣社員として就業(派遣元 ××株式会社)」のように書きます。
出典:doda「履歴書に職歴を書ききれない場合、どこまで書けばいい?」
短い会社は1行で事実だけ
在籍が短い会社は、入社と退社を1行にまとめます。
- 株式会社△△ 入社(2023年8月 一身上の都合により退職)
退職の理由は、
- 一身上の都合により退職
- 会社都合により退職
- 契約期間満了により退職
のどれかで十分です。
詳しい事情は、面接で聞かれたときに話せば大丈夫です。
転職回数が多い職務経歴書の書き方

履歴書でまとめた職歴は、職務経歴書に全部書きます。
在籍が短い会社はまとめて書く
1年未満の在籍やスキルが重複する会社は、まとめて一行で書く方法があります。
ただし、隠すのではなくあえて簡潔にまとめるという意識で書きましょう。
- 2015年〜2017年:株式会社A・株式会社B・株式会社C(いずれも1年未満)にて経理補佐・総務業務に従事
このように書いておくことで、面接でフォローする機会が生まれます。
何枚にもなってしまう場合は、
経験ごとにまとめる「キャリア式」のテンプレートを使うと、ぐっとまとまります。
無料で使える作成ツールは、>> 50代におすすめの職務経歴書作成ツールで紹介しています。
各社での成果と得たスキルを書く
転職回数が多いほど、各社でどんな貢献をしたかを短くでも書いておくことが重要です。
在籍期間が短くても、「6ヶ月でAという業務を担当し、Bという成果を出した」という記録が、次の会社への説得力になります。
職務経歴書は、自分の価値を伝える営業ツールです。
転職回数が多い人こそ、各社での実績を丁寧に書けば、どこでも成果を出してきた人だという印象を作れます。
冒頭にキャリアサマリーを置く
転職回数が多い場合、
職務経歴書の冒頭にキャリアサマリー(3〜5行の職歴概要)を置くことを強くおすすめします。
詳細の前に全体像を伝えることで、採用担当者がこの人のキャリアの流れを把握しやすくなります。
- 製造業・小売業・サービス業の3業界にわたり、経理・財務領域で20年以上の経験を持つ。
- 月次決算、年次決算、税務申告のフルサイクルに対応可能。
- 直近5年は経営管理部門でのコスト分析・予算策定にも携わっており、財務面から経営をサポートする業務を得意とする。
このように、転職回数の多さよりも20年以上の積み上げが先に目に入ります。
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職務経歴書の書き方について詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてください。

回数より理由と共通テーマで語る

書類がそろったら、次は面接で話す中身の準備です。
辞めた理由を並べるより、
- 各社で得たもの
- 共通のテーマで語る
が伝わります。
辞めた理由より得たものを語る
辞めた理由ではなく、転職ごとに得たスキルや経験を前面に出すと、ポジティブな印象になります。
例えばこんな変換が有効です。
- 給与が低かったので転職しました。
- A社では経理の基礎を固め、B社では規模の大きい決算実務を経験しました。より高い専門性を求めてC社に移りました。
採用担当者は、この人が何をしてきたかを知りたいのであって、辞めた理由を掘り下げたいわけではありません。
転職理由には、大きくポジティブとネガティブの2種類があります。
採用担当者が警戒するのは、ネガティブ転職の繰り返しです。
| ネガティブ転職 (警戒される) | ポジティブ転職 (評価される) |
|---|---|
| 人間関係が嫌で辞めた | より専門性を高めたくて移った |
| 給料が低くて辞めた | 事業規模の拡大に挑戦したくて移った |
| 仕事がつまらなくて辞めた | 自分の経験を活かせる環境を選んだ |
| 倒産・リストラ | 正直に説明すればOK |
かなえネガティブな理由があっても、次にどう活かしたかに変換できればOKです。
バラバラでも共通テーマはある
「業界も会社の規模もバラバラで、どうつなげばいいのかわからない」と感じる方は多いです。
転職を点ではなく、線で語れると、採用担当者の見方が変わります。
例えば、5回の転職があったとしても、
営業→マーケティング→商品企画というように、
関連性があれば、この人はキャリアを設計してきた人だという印象になります。
一見バラバラに見えるキャリアでも、
顧客との関係、数字で成果を出すといったテーマを見つけて語ることで、ストーリーが生まれます。
- 数字で課題を解決する:経理 × 営業管理 × 事業企画など
- チームをまとめて結果を出す:プロジェクト管理 × 営業リーダー × 現場監督など
- 顧客と長期的な関係を築く:営業×カスタマーサポート × 法人営業など
バラバラに見える転職歴にも、たいてい共通の軸が隠れています。
それを掘り起こす近道が、自分の働き方タイプを知ること。
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1分でわかる働き方のレーダーチャート

働き方のレーダーチャートでは、
働くうえで大切な価値観を6つに分類し、
あなたの志向をさらに客観視できるようにします。
簡易版ではたった12問です。
進め方は簡単! 番号を選択して、「診断 >」をタップするだけ。
診断お疲れさまでした。
チャートで一番外側に張り出している型が、いまのあなたの志向です。
診断のあとに読む記事で、さらに理解を深めてください。
- 【伴走調整】支援型リーダー >
- 組織の調整役として力を発揮したい
- 【熟練実務】動けるベテラン >
- 現場のプロとして腕を磨き続けたい
- 【基盤維持】守りの戦略家 >
- 生活の土台を守り、着実に働きたい
- 【自己裁量】自由な開拓者 >
- 自分の軸で新しい挑戦をしたい
- 【人生調和】整え上手 >
- 時間を豊かに使い、自分らしくありたい
- 【共感貢献】価値観の伝道師 >
- 誰かの役に立ち、感謝される実感がほしい
かなえさらに精度を上げたい方は「働き方志向レーダーチャート完全版」を試してください。
働き方レーダーチャート完全版はこちら >(当ブログ別ページにジャンプします)
会社都合は正直に短く説明する
倒産・リストラ・事業縮小など、会社都合の転職は正直に伝えるのが最善です。
ポイントは、短く事実のみ伝えて次の話に移ること。
【説明例】
「A社は会社都合による退職です。その後、B社では〇〇の経験を積みました」
言い訳をしないこと、引きずらないことが大切です。
面接で転職回数を聞かれた時の答え方

転職回数を整理できても、面接で直接「転職回数なのですが、、」と言われると、焦ってしまう方も多いですよね。
謝らずに誠実に説明する
心配いりません。面接で転職回数について聞かれたときは、
- 謝らない
- 言い訳しない
- 誠実に説明する
が基本姿勢です。
- 事実を認める
- 「はい、転職回数は〇回あります」
- 理由を簡潔に説明する
- 「各社での転職理由は〇〇でした」
- 得たものと今後につなげる
- 「それぞれの経験を通じて〇〇のスキルを身につけ、御社では〇〇に活かしたいと考えています」
防御的にならず、堂々と事実を伝えましょう。
NG回答と改善例
NG回答も参考にしてください。
知っておくだけでもトラブルを避けて話を進めることができます。
| NG回答 | 改善例 |
|---|---|
| 運が悪かっただけです… | 会社都合の退職が2回ありましたが、その都度より自分のスキルを活かせる環境を選んできました。 |
| 前の会社が合わなかったんです | 各社で新しい経験を積みたいという想いがあり、意図的にキャリアを広げてきました。 |
| ちょっとした事情が… | 詳しくは経歴書に記載していますが、各社で〇〇というスキルを得て今に至っています。 |
最後の転職にしたいと伝える
採用担当者が最も気にしているのはまたすぐ辞めないかというリスクです。
面接では、長く貢献したいという意欲を、具体的な理由とともに伝えることが効果的です。
面接で「うちの会社もすぐ辞めませんか?」と聞かれたときも、同じ答え方で大丈夫です。
【説明例】
これまでの転職を通じて、自分に合う環境の条件が明確になってきました。御社の〇〇という点がその条件に当てはまり、ここで長く働きたいと考えています。
なぜこの会社なのかという志望動機と組み合わせると、さらに説得力が増します。
志望動機の書き方を知りたい方は「50代の転職で志望動機が書けない?」もあわせてご覧ください。
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転職回数10回以上のよくある質問
まとめ:説明できるかどうかで決まる

転職回数が多くても、採用に不利とは限りません。
大切なのは、その回数を正直に書いて、説明できるかどうかです。
- 履歴書の職歴は省かずに全部書く
- 書ききれない分は職務経歴書で伝える
- 職務経歴書の冒頭にキャリアサマリーを置く
- 辞めた理由より、各社で得たものを語る
- 面接では謝らず、誠実に説明する
転職回数は、50代のキャリアの幅と経験の証明にもなります。
どう書き、どう語るかを整えれば、むしろ強みに変えられます。
経歴の整理や言語化に悩んでいる方は、>> 50代で「強みがない」と感じる人に共通する思い込みや>> 50代の経験はどう言語化すれば武器になるのかもあわせてご覧ください。
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