「転職を5回しているけど、これって採用に不利なのかな…」
50代の転職では、転職回数を気にする方が案外多いです。
面接で過去の経歴に話が移ると次の話題に早く展開したくなるとか。
私、もう転職が4回目で…。正直、履歴書を書くたびに「また回数が増えた」って気が重くなるんです。
結論から言うと、転職回数は数ではなく「説明できるかどうか」で印象が変わります。
そこで今回は、転職回数が多くても採用担当者に好印象を与える経歴の見せ方を具体的に解説します。
転職回数が多い方でも見せ方、伝え方の工夫で転職成功へのきっかけが見つかります。
転職活動中の方はぜひ最後までお読みください。
転職回数で悩んでいるのはあなただけじゃない

転職6回です…。50代でこれだけ転職してると、「この人なにかあるんじゃないか」って思われそうで。
転職回数が多いことへの不安、よくわかります。
しかし実際のところ、50代で転職活動をしている方の多くが同じ悩みを抱えています。
50代の平均転職回数はどのくらい?
リクルートエージェントの調査によると、50代では、転職経験3回以上の人が3割を超えています。
調査名: 転職回数と採用実態の関係
調査機関: 株式会社リクルート(リクルートエージェント)
対象: 正社員として働く全国のビジネスパーソン 18,022名
つまり、転職を複数回経験しているのは決して珍しいことではありません。
「転職回数が多い=問題あり」というイメージが先行しがちですが、そもそも日本の労働市場では、この20〜30年で転職が一般化してきました。
50代の方が社会に出た頃と比べると、転職に対する企業側の受け止め方はずいぶん変わっています。
転職回数は足切り条件ではない
求人票に転職回数3回以内のような条件はありませんし、実際に書類選考で転職回数が5回だから機械的に弾かれることもありません。
採用担当者が見ているのは回数よりも理由とストーリー性です。
特に50代の転職では、経験やスキルが即戦力として評価されることが多く、転職回数だけで判断するケースは減っています。
なぜ転職したか、各社でどんな成果を上げたかが説明できれば、回数はそこまでネックになりません。
回数より転職理由が重要なわけ

採用担当者が転職回数を見るとき、実際に気になるのはこの人はまた辞めないか?という点です。
つまり、転職回数そのものではなく、その背景にある理由と一貫性が問われています。
採用担当は回数そのものを見ていない
採用担当者が転職回数を確認するとき、主に以下の3点を見ています。
- 定着リスク:入社してすぐ辞めないか
- 一貫性:キャリアにストーリーがあるか
- 誠実さ:転職理由を正直に説明できるか
裏を返せば、この3点を説明できれば、転職回数が多くても問題になりません。
- なぜその会社に移ったか
- 何を得たか
- どのようにキャリアが積み上がったか
を語れる人は、転職回数が多くても信頼感を与えることができます。
採用側はネガティブ転職に警戒する
転職理由には大きく2種類あります。
採用担当者が警戒するのはネガティブ転職の繰り返しです。
| ネガティブ転職 (警戒される) | ポジティブ転職 (評価される) |
|---|---|
| 人間関係が嫌で辞めた | より専門性を高めたくて移った |
| 給料が低くて辞めた | 事業規模の拡大に挑戦したくて移った |
| 仕事がつまらなくて辞めた | 自分の経験を活かせる環境を選んだ |
| 倒産・リストラ | 正直に説明すればOK |
重要なのは、ネガティブな理由があってもそれを次にどう活かしたかに変換できるかどうかです。
転職理由にストーリー性があるならOK
転職を点ではなく、線で語れると、採用担当者の見方が変わります。
線で語るイメージがわきません。どのように伝えるのでしょうか?
例えば、5回の転職があったとしても営業→マーケティング→商品企画というように、スキルや役割が段階的に深まっていれば、この人はキャリアを設計してきた人だという印象になります。
一見バラバラに見えるキャリアでも、顧客との関係構築、数字で成果を出すといった共通するテーマを見つけて語ることで、ストーリーが生まれます。
転職回数を強みに変える経歴の見せ方

「ストーリーで語る」って言われても、私の転職はバラバラで…。経理一筋ではないし、整理のしかたがわからなくて。
僕も同じです。業界も会社規模もバラバラで、どうつなげばいいのか…。
転職で得たものを前面に出す
辞めた理由ではなく、転職ごとにその会社で得たスキルや経験を前面に出すと、ポジティブな印象になります。
例えばこんな変換が有効です。
- 給与が低かったので転職しました。
- A社では経理の基礎を固め、B社では規模の大きい決算実務を経験しました。より高い専門性を求めてC社に移りました。
採用担当者はこの人が何をしてきたかを知りたいのであって、辞めた理由を掘り下げたいわけではありません。
キャリアに共通テーマを見つける
異なる業界・職種の転職歴でも、底に流れる共通テーマを見つけることで、一本筋の通ったキャリアに見せることができます。
- 数字で課題を解決する:経理 × 営業管理 × 事業企画など
- チームをまとめて結果を出す:プロジェクト管理 × 営業リーダー × 現場監督など
- 顧客と長期的な関係を築く:営業×カスタマーサポート × 法人営業など
例えば「製造業の経理→小売業の経理→サービス業の経理補佐→管理部門」と転職していても、どんな業界でも数字の管理ができる汎用性の高い人材という見方ができます。
会社都合の転職は正直に短く説明する
倒産・リストラ・事業縮小など、会社都合の転職は正直に伝えるのが最善です。
ポイントは、短く事実のみ伝えて次の話に移ること。
【説明例】
「A社は会社都合による退職です。その後、B社では〇〇の経験を積みました」
言い訳をしないこと、引きずらないことが大切です。
転職回数が多い職務経歴書の書き方

転職回数が多い場合、職務経歴書の書き方と見せ方を工夫することで、採用担当者が受ける印象が大きく変わります。
在籍が短い会社はまとめて書く
1年未満の在籍やスキルが重複する会社は、まとめて一行で書く方法があります。
ただし、隠すのではなくあえて簡潔にまとめるという意識で書きましょう。
【説明例】
2015〜2017年:複数社にて経理補佐・総務業務に従事(短期間のため詳細は面接時にご説明します)
このように書いておくことで、面接でフォローする機会が生まれます。
各社での成果と得たスキルを必ず書く
転職回数が多いほど、各社でどんな貢献をしたかを短くでも書いておくことが重要です。
在籍期間が短くても、「6ヶ月でAという業務を担当し、Bという成果を出した」という記録が、次の会社への説得力になります。
前述のとおり、職務経歴書は事実の羅列ではなく、自分の価値を伝える営業ツールです。
転職回数が多い人こそ、各社での実績を丁寧に書くことで、この人はどこでも成果を出してきた人だという印象を作れます。
職務経歴書にキャリアサマリーを置く
転職回数が多い場合、職務経歴書の冒頭にキャリアサマリー(3〜5行の職歴概要)を置くことを強くおすすめします。
詳細に入る前に全体像を伝えることで、採用担当者がこの人のキャリアの流れを把握しやすくなります。
- 製造業・小売業・サービス業の3業界にわたり、経理・財務領域で20年以上の経験を持つ。
- 月次決算、年次決算、税務申告のフルサイクルに対応可能。
- 直近5年は経営管理部門でのコスト分析・予算策定にも携わっており、財務面から経営をサポートする業務を得意とする。
このように書くと、転職回数の多さよりも20年以上の積み上げが先に目に入ります。
職務経歴書の書き方についてさらに詳しく知りたい方は、50代の経験はどう言語化すれば武器になるのかも参考にしてください。

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面接で転職回数を聞かれた時の答え方

職務経歴書で転職回数を整理できても、面接で直接「転職回数が多いですね」と言われると、焦ってしまう方も多いです。
ここでは面接での対応の仕方をお伝えします。
誠実に説明するだけ
面接で転職回数について聞かれたときは「謝らない、言い訳しない、でも誠実に説明する」が基本姿勢です。
- 事実を認める
- 「はい、転職回数は〇回あります」
- 理由を簡潔に説明する
- 「各社での転職理由は〇〇でした」
- 得たものと今後につなげる
- 「それぞれの経験を通じて〇〇のスキルを身につけ、御社では〇〇に活かしたいと考えています」
防御的にならず、堂々と事実を伝えましょう。
NG回答と改善例
NG回答も参考にしてください。知っておくだけでもトラブルを避けて話を進めることができます。
| NG回答 | 改善例 |
|---|---|
| 運が悪かっただけです… | 会社都合の退職が2回ありましたが、その都度より自分のスキルを活かせる環境を選んできました。 |
| 前の会社が合わなかったんです | 各社で新しい経験を積みたいという想いがあり、意図的にキャリアを広げてきました。 |
| ちょっとした事情が… | 詳しくは経歴書に記載していますが、各社で〇〇というスキルを得て今に至っています。 |
最後の転職にしたいという姿勢を伝える
採用担当者が最も気にしているのはまたすぐ辞めないかというリスクです。
面接では、この転職を最後にしたい、ここで長く貢献したいという意欲を、具体的な理由とともに伝えることが効果的です。
【説明例】
これまでの転職を通じて、自分に合う環境の条件が明確になってきました。御社の〇〇という点がその条件に当てはまり、ここで長く働きたいと考えています。
なぜこの会社なのかという志望動機と組み合わせると、さらに説得力が増します。
志望動機の書き方を知りたい方は「50代の転職で志望動機が書けない?」もあわせてご覧ください。
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まとめ:転職回数は数ではなく、説明できるかどうかで決まる

転職回数が多くても採用に不利とは限りません。大切なのはその回数を説明できるかどうかです。
- 採用側は数より理由と一貫性を見ている
- 転職理由はこれまで得たものを語る
- バラバラでも共通テーマを線でつなぐ
- キャリアサマリーで全体像を先に伝える
- 面接では堂々と誠実に説明する
転職回数は50代のキャリアの幅と経験値の証明にもなります。
どう語るかを整理することで、むしろ強みに変えることができます。
「回数を正面から語ればいい」って、なんか気持ちが楽になりました。
共通テーマか…「お客様と長期的な関係を築く」ってことは一貫してたかも。職務経歴書を書き直してみます。
経歴の整理や言語化に悩んでいる方は、50代で「強みがない」と感じる人に共通する思い込みや50代の経験はどう言語化すれば武器になるのかもあわせてご覧ください。
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